【現役薬剤師が解説】大人のあせも(汗疹)の原因と対処法|市販薬の選び方と予防のコツ

薬剤師×旅行

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
※この記事は情報提供を目的としています。使用の際は添付文書をよくお読みください。

こんにちはー
現役薬剤師のぽっけです🐿️

夏になると、首や脇のあたりがヒリヒリ・チクチクしてきませんか。

それ、もしかしたらあせも(汗疹)かもしれません。

「子どもがなるものだと思ってた」という方も多いのですが、実は大人もなります

この記事では、現役薬剤師のぽっけが大人のあせもの原因・症状・市販薬の選び方・予防法まで、まとめてわかりやすく解説していきますね。

あせも(汗疹)とは?原因は「汗」

あせもは、汗が原因で起こる皮膚トラブルです。

汗をかいたままの状態が続くと、汗の成分や汗をかいた肌の上の雑菌などが刺激となって、汗による接触性皮膚炎を起こしてしまいます。

特に汗をかきやすい部位に起こりやすく、次のような場所は要注意です。

  • 首まわり
  • 脇の下
  • ひじの内側
  • 背中
  • ベルト周り

デスクワークでも汗をかく季節は、意外とこうした場所に汗がこもりやすいんですよね。

あせもの主な症状

大人のあせもは、ヒリヒリ・チクチクとした痛みを感じることが多いのが特徴です。

それに加えて、かゆみや赤みを伴うこともあります。

「かゆいだけ」というイメージを持っている方も多いのですが、実際にはヒリヒリとした痛みのほうが気になるという声もよく聞きます。

汗をかくたびにしみるような感覚があるときは、あせものサインかもしれません。

あせもに使える市販薬

腫れたり膿んだりしていなければ、市販のステロイド外用薬やかゆみ止めでセルフケアすることができます。

ここでは、症状のタイプ別におすすめの市販薬をご紹介しますね。

軽いあせも・ステロイドを避けたい人に「アセモセーフ」

大昭製薬から出ている第3類医薬品で、非ステロイドのお薬です。

成分(100g中)は、酸化亜鉛32g(患部保護)、ジフェンヒドラミン1g(かゆみ止め)、アミノ安息香酸エチル2g(局所麻酔でヒリヒリ感を抑える)という組み合わせです。

バレイショデンプン配合で、塗るとサラサラの使用感になります。
クリームとパウダーのいいとこ取りといったイメージですね。

私は、小さい頃あせも対策としてベビーパウダーをよく塗ってもらっていました。

あれは汗をパウダーに吸わせることで、あせもを予防するものだったんですよね。
アセモセーフの「パウダー配合でサラサラ」という使用感は、あの感覚に近いものがあります。

パウダー配合であるデメリットとしては塗ると白っぽくなります。
肘の内側などは塗ると目立ってしまう可能性があるので、注意してください。

後は塗るときの注意ですが、パウダー配合なので塗り広げにくいです。
クリームを手に取ったら患部にトントンと叩くようにして塗り広げてくださいね☺️

ちなみに現在の薬剤師目線での補足ですが、パウダーはつけすぎると汗腺を塞いでしまうことがあるので、薄く適量を心がけてくださいね。

かゆみ・炎症が強いあせもに「アセムヒEX」

池田模範堂から出ている指定第2類医薬品です。

ステロイド成分のPVA(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)=ミディアムランクのステロイドに、ジフェンヒドラミン、l-メントールが配合されています。

かゆみや炎症がしっかり出ているタイプのあせもに向いています。

実はアセムヒEXにはクリームタイプ液体タイプがあり、配合成分が少し異なります。

クリームタイプには、液体タイプには入っていないクロタミトンというかゆみ止め成分が1種類多く配合されています。

同じ商品名でも中身が違うので、購入するときはクリームタイプを選ぶのがおすすめです。

非ステロイドで選ぶなら「メンソレータムケアセモ」と「ユースキンあせもクリーム」

ステロイドが入っていないタイプでは、メンソレータムケアセモユースキンあせもクリームもよく選ばれています。

この2つは配合成分がほぼ同じですが、メンソレータムケアセモにはメントールが配合されているという違いがあります。

メントールの清涼感が欲しい方には、メンソレータムケアセモが向いています。

ただし、かゆみで肌を掻きむしってしまっているような状態のときは、メントールが刺激になってしまうことがあります。そうした場合は、刺激の少ないユースキンあせもクリームを選びましょう。

薬局でよくある質問「首から上にリンデロンやフルコートを使ってもいい?」

結論からお伝えすると、おすすめしません

リンデロン(市販ではリンデロンVsなど)やフルコートはストロングランクのステロイドです。

首から上は皮膚が薄いため、体の他の部位に比べて薬の吸収率が高く、副作用のリスクも上がってしまいます。

顔や首に使う場合は、ミディアムランク以下の弱めのお薬を選ぶか、事前に薬剤師や医師に相談していただくのが安心です。

薬局でも実際によく聞かれる質問なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

服用前に確認してほしいこと

市販薬はご自身で選べる便利なものですが、使う前に以下の点を必ず確認してください🏥

  • 添付文書(説明書)を必ず読んでから使用してください
  • 用法・用量を必ず守り、効かないからといって多く塗らないようにしましょう
  • 現在病院で処方された薬を使っている方は、併用の問題が起きることがあるため事前に確認してください
  • アレルギー体質の方・過去に薬で副作用が出たことがある方は、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してから使用してください
  • 妊娠中・授乳中の方は必ず医師や薬剤師に相談してから使用してください
  • お子さんへの使用は年齢制限を必ず確認してください。対象年齢外の薬は使用できません⚠️
  • 症状が改善しない場合や、悪化する場合は市販薬の使用を中止してすぐに医療機関を受診してください

市販薬であっても、使用上の注意をしっかり確認することがとても大切です。

少しでも不安なことがあれば、お気軽に薬局の薬剤師に相談してくださいね😊

※この記事は情報提供を目的としており、特定の症状に対する診断・治療を推奨するものではありません。症状が気になる方は医師・薬剤師にご相談ください。

こんなときは病院へ

腫れている・膿んでいる場合や、市販薬を数日使っても改善しない、あるいは悪化する場合は、皮膚科を受診してください。

自己判断で長引かせてしまうと、とびひなど別のトラブルにつながることもあるので、無理はしないでくださいね。

あせもの予防法

汗をかいたままにしないことが、あせも予防の一番のポイントです。

  • 汗をかいたらすぐシャワーを浴びる
  • こまめに汗を拭く。乾いたタオルより濡れタオルで優しく拭き取るのがおすすめ
  • 普段から通気性の良い衣類を着る

どれも今日からすぐにできることばかりなので、ぜひ意識してみてくださいね。

まとめ

今回は大人のあせもについて、原因から市販薬の選び方、予防法までご紹介しました。

  • あせもは汗による接触性皮膚炎
  • 症状はヒリヒリ・チクチクとした痛みが中心
  • 腫れ・膿みがなければ市販薬でセルフケア可能
  • 首から上にはストロングランクのステロイドは避ける
  • 予防は汗をかいたままにしないことが一番

汗ばむ季節を、あせもに悩まされずに気持ちよく過ごしていただけたら嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐿️

※この記事は情報提供を目的としており、特定の症状に対する診断・治療を推奨するものではありません。症状が気になる方は医師・薬剤師にご相談ください。